私の頭痛にCGRP製剤は効きますか? 1回1万円以上の価値はありますか?

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私の頭痛にCGRP製剤は効きますか? 1回1万円以上の価値はありますか?

2025年9月22日

片頭痛は「ただの頭痛」ではありません。ズキンズキンとした拍動性の痛み、吐き気や嘔吐、光や音への過敏さ、そして動いたときに痛みが強まる...こうした症状が繰り返し起こることで、日常生活や仕事、学業に大きな支障が出ます。日本では成人の約8%が片頭痛を持つといわれていますが、従来の治療薬では十分に効果が得られない人も少なくありません。片頭痛発作のおよそ1/3は仕事中に起こり,これらの発作の2/3は多大な労働生産性低下を引き起こしていると言われています。個人における片頭痛による間接負担は約149万円/年、日本全体では,プレゼンティーズム(労働遂行能力低下)だけでも年間3600億~2兆3000億円の経済的損失が発生していると推計されています(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=20721&utm_source=chatgpt.com)。

そんな中で登場したのが「CGRP製剤」です。これは片頭痛の発症に深く関わる神経伝達物質「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」の働きを直接ブロックする新しいタイプの片頭痛予防薬で、月1回程度の注射で効果を発揮します。すでに世界中で多くの臨床試験や実臨床データが蓄積され、「生活の質を変える可能性がある薬」として期待されています。では実際、どのような人がより効果を得やすいのでしょうか。かなり高額な治療となるため、その開始に悩む方も多いと思います。

CGRP製剤が効きやすいタイプの特徴

当たり前の話ですが、CGRP製剤は「片頭痛」の治療薬です。片頭痛の方に対して有効です。片頭痛の診
断には脈打つようなズキズキの頭痛、嘔気を伴う頭痛、日常生活に支障が出る頭痛、寝込んでしまう頭
痛、光や音をつらく感じる頭痛という項目が重要視されます。つまりそのような特徴を備えている方に
より効果が高いことが予想されます。
これまでの研究を紐解いて、どのような頭痛に効果があるのかをレビューしましょう。


典型的な片頭痛症状がある

特に「片側の頭が痛む」「吐き気や嘔吐がある」「光や音がつらい」といった症状を伴う人では、治療効果が高い傾向が報告されています。あなたが「片頭痛らしい片頭痛」に悩まされている場合、CGRP製剤は有力な選択肢になり得ます。(The Journal of Headache and Pain volume 23)

急性期薬(トリプタン)が効きやすい

発作時に使うトリプタンで効果が出る人ほど、CGRP製剤による発作予防効果も出やすいことが示されています。トリプタンが効く=CGRPが関与している頭痛タイプである可能性が高く、その延長線上でCGRP製剤が奏効する、と考えられています。(Pharmaceuticals 2023, 16)

予防薬の不成功歴が少ない

従来の予防薬(抗てんかん薬や降圧薬、抗うつ薬など)を何種類も試して効かなかった人よりも、まだ試行回数が少ない段階の人のほうが、CGRP製剤に良い反応を示すことがあります。(The Journal of Headache and Pain volume 24)

「拍動性・嘔気・動作での増悪」との関係

あなたがよく感じる「ズキンズキンとした拍動性の痛み」「吐き気」「動くと痛みが増す」といった症状は、片頭痛診断の重要なポイントです。研究の中でこれらが単独で「効果を決める因子」として強調されることは少ないものの、嘔気・嘔吐などの随伴症状がある人では効果が出やすいというデータが複数存在します。
一方で「動作で悪化する」症状は感覚過敏の一部として扱われることが多く、強いアロディニア(触れるだけで痛いなど)がある人では効果が下がるという報告もあり、まだ研究途上の分野です。

まとめ

CGRP製剤は、これまでの治療で十分な効果が得られなかった片頭痛患者さんにとって、大きな希望となる薬です。
・典型的な片頭痛症状(吐き気、片側痛など)がある人
・トリプタンが効く人
はつよい効果を期待できます。

週に1日 頭痛が起こり寝込んでしまうとすると月に4日寝込んでしまいます。1年間では48日(!?)寝込んでしまいます。1年間に1か月以上も寝込んでいることになります。自分自身の片頭痛の性質がどのようなものか?、どれくらいの頻度で頭痛が起こるのか?、頭痛はどれくらい日常生活に支障をきたしているのか? ということを考慮して、担当医と相談しましょう。

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