体の使い方と五十肩の発症

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体の使い方と五十肩の発症

2025年10月18日

五十肩の本当の原因とは?

― 体の使い方を見直すことから始まる肩の健康 ―

■ 「五十肩」は誰にでも起こりうる

最近、肩が痛くて腕が上がらない。上着を着るとき、髪を結ぶとき、背中に手を回すのがつらい...。

そんな症状がある方は、いわゆる「五十肩(肩関節周囲炎・凍結肩)」の可能性があります。
五十肩は40〜60代に多く見られ、原因となる明確なケガがないのに、肩関節の周りの組織(関節包・滑液包・腱板など)が炎症を起こし、やがて硬くなって動かしにくくなる病気です。
放っておいてもいずれ治るといわれることもありますが、実際には長期間痛みが続いたり、関節の動きが完全には戻らなかったりすることも少なくありません。

早期に適切な治療とリハビリを始めることが、改善への近道です。

■ 肩の関節だけじゃない、体全体の「使い方」が関係している

私たちの肩は、肩の関節(体幹等でのつなぎ目)単独で動いているわけではありません。
肩を上げるときには、肩甲骨をはじめとして、鎖骨、胸郭(肋骨)、背骨(首・胸・腰)、股関節なども連動して働いています。
ところが、長時間のデスクワークやPC作業、スマートフォンの使用などで、背中が丸くなり、肩が前に巻いた姿勢(巻き肩)になってしまうと、肩甲骨がうまく動かなくなります。
その結果、腕を上げようとしたときに肩関節だけに負担が集中し、微小な炎症が繰り返されていきます。これが、五十肩の"入り口"になることもあるのです。

■ 肩が痛い=肩だけの問題ではない。

背骨、胸の柔軟性、肩甲骨の動き、姿勢や体幹の使い方。
これらすべてが肩の健康に関わっています。

■ 「安静にしすぎ」は逆効果になることも

痛みがあると「動かさない方がいい」と思いがちですが、肩を完全に安静にしてしまうと関節包や筋肉がさらに硬くなり、可動域が狭まってしまいます。
実際、近年の研究では「痛みの少ない範囲で少しずつ動かすこと」が回復を早めると報告されています。
ただし、強い痛みを我慢して無理に動かすのは逆効果です。
まずは医師の診察を受け、痛みの程度や状態を見極めたうえで、段階的にリハビリを始めることが大切です。

■ 痛みをやわらげるための「ブロック注射」

五十肩の痛みが強い時期には、リハビリを始めたくても「動かすと激痛が走る」ということがあります。
そのような場合に有効なのが、ブロック注射です。関節周囲に注入することで、炎症を鎮め、痛みを軽減します。痛みがやわらぐことで、リハビリを行いやすくなり、回復を早める効果が期待できます。

ただし、ブロック注射は専門的な治療なので、医師と相談しながら適切に行うことが重要です。

「注射で痛みを抑える → リハビリで動かす → 可動域を戻す」
この流れが、改善への王道です。

■ 先進の「VRリハビリ mediVRカグラ」で、脳と体を同時に鍛える

近年、五十肩をはじめとする肩の運動障害にも応用されはじめているのが、VR(仮想現実)を使ったリハビリです。
その代表的な機器が、日本で開発された 「mediVRカグラ」 です。
mediVRカグラは、座ったまま行える安全なリハビリシステムで、仮想空間上に表示される目標物に向かって手を伸ばしたり、認知課題をこなしながら動作を行います。
このとき、肩の関節、腱板(ローテーターカフ)の適切な動かし方を再学習するだけでなく、姿勢制御・注意・反応速度など、脳と体の連携を同時に鍛えることができます。

五十肩のように「動かすのが怖い」「痛みでうまく力が入らない」といった状態の方でも、
・自分の体重をかけすぎずに安全に動かせる
・動作の距離や角度、スピードをデータで記録できる
・ゲーム感覚で楽しく続けられる
という特長があります。

VRを使うことで、痛みのストレスを感じにくく、モチベーションを保ちながら可動域訓練を継続できるというメリットも報告されています。

当院の関連施設、ReHAB. でも導入している mediVRカグラ は、五十肩のリハビリを「苦痛な時間」から「前向きな時間」に変えることを目指しています。

■ 回復を早めるためのステップ

① 医師の診断 :レントゲン・超音波などで他疾患を除外 安心・安全な治療方針を立てる
② 炎症コントロール:鎮痛剤、ブロック注射などで炎症を抑える。肩関節を動かせる環境を整える
③ リハビリ開始:ストレッチ・運動療法・VRトレーニング。可動域の回復・癒着予防
④ 体の使い方改善 姿勢・肩甲骨の動き・日常動作指導 再発防止・根本改善

「痛みを取るだけ」ではなく、「再び動かせる体」に戻す。
それが、私たちが目指す治療のゴールです。

■ まとめ:肩の痛み、がまんしていませんか?

五十肩は「時間が経てば治る」と思われがちですが、実際には適切な時期に治療を始めることで、回復までの期間を短縮し、可動域をより良く保てます。

肩が上がらない、夜にうずく、動かすたびに痛い――そんな症状が出たら、我慢せずに一度ご相談ください。

ブロック注射で痛みを軽くし、VRリハビリ(mediVRカグラ)で楽しく動きを取り戻す。
その一歩が、あなたの肩の自由を取り戻す最短ルートになるかもしれません。

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