脳梗塞後のリハビリテーション ―「体が固まる理由」と「もう一度、思い通りに動かすためのVRリハビリ」―

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脳梗塞後のリハビリテーション ―「体が固まる理由」と「もう一度、思い通りに動かすためのVRリハビリ」―

2025年12月20日

「一生懸命リハビリしているのに、思うように動かない...」

脳梗塞のあと、こんなふうに感じたことはありませんか。

  • 動かそうとすると、腕や足がつっぱる
  • 力を入れれば入れるほど、体が固くなる
  • 「もっと頑張らないといけないのでは」と不安になる

患者さんだけでなく、ご家族も
「やり方が悪いのかな」「努力が足りないのかな」
と悩まれることが少なくありません。

でも、まず知っていただきたいことがあります。
体が固くなってしまうのは、あなたの努力ややり方の問題ではない、ということです。

なぜ、体は「固まって」しまうのか?

脳梗塞では、脳の中で体に命令を送る通り道が一部ダメージを受けます。
この通り道は、例えるなら「電車の路線」のようなものです。

もともと私たちの体には、

  1. 細かく、やさしく動かす路線
  2. 大ざっぱだけど、力強く動かす路線

この2つがあります。

脳梗塞のあと、細かく動かす路線が使いにくくなると、
代わりに力強い路線が前に出てきます。

するとどうなるでしょう。

力を入れたつもりはないのに、勝手にギュッと力が入る
伸ばしたいのに、曲がってしまう

これが、よく聞く「つっぱり(痙縮・けいしゅく)」の正体です。

大切なのは、
"痙縮は脳が、体の動かし方をうまく思い出せなくなっている状態"
という点です。

リハビリの本当の目的は「筋トレ」ではありません

「もっと筋肉をつければ動くようになる」
そう思われる方も多いかもしれません。

もちろん筋肉も大切ですが、

脳梗塞後のリハビリで一番大事なのは、脳に、正しい動かし方をもう一度教えることです。

無理に力を入れすぎると、
さきほどの「力強い路線」ばかりが使われてしまい、
かえってつっぱりが強くなることもあります。

これからのリハビリは、

  • がんばるリハビリ → ✖
  • うまく動かすリハビリ → ◎

へと考え方を変えていくことが大切です。

VRリハビリは「脳のリハビリ」

そこで注目されているのが、VR(バーチャルリアリティ)を使ったリハビリです。

VRリハビリでは、ゴーグルの中に映る世界で、

  • 目の前の的に手を伸ばす
  • 自然に体を動かしたくなる

そんな仕組みが用意されています。

ポイントは、力を入れすぎなくても、動けるように設計されていることです。

「頑張らなきゃ」と思わなくても、気づいたら体が動いている。
ゲームのような感覚で続けられるのも特徴です。

なぜVRリハビリは「つっぱり」に向いているの?

VRリハビリが役立つ理由は、とてもシンプルです。

  • 正しい動かし方で動けた
  • つっぱらずに動けた
  • 「できた!」と感じられた

この体験が、脳にしっかり記憶されるからです。

脳はとても正直で、
「うまくいった動き」を何度も使おうとします。

つまり、
つっぱりを使わずに動けた経験を重ねることで、
細かく動かす神経の通り道が、少しずつ目を覚ましていくのです。

これが、
「VRリハビリは脳のリハビリ」と言われる理由です。

ただし、誤解してほしくないのは、
VRリハビリは、今までのリハビリを否定するものではないということです。

  • 身体・筋肉の調子を整えてもらうリハビリ
  • ベッドやマットでの運動
  • 歩く練習

これらも、もちろん大切です。

VRリハビリは、"それらに"プラスする新しい選択肢"と考えてください。

リハビリは「苦しい修行」ではなく、
脳と体の再学習です。

VRリハビリは、その再学習をやさしく、前向きに支えてくれる方法のひとつです。

「今のリハビリに、少し何かを足してみたい」
そう感じた方は、一度体験してみてください
「自分にもできるのか」
「今のリハビリと両立できるのか」

そんな疑問がある方も、
まずはお気軽にご相談ください。

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