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2026年1月20日
「夜中、決まって片側の目の奥がえぐられるように痛む」
「じっとしていられず、歩き回らないと耐えられない」
「のたうちまわる頭痛と涙、鼻水が止まらず、発作が来るのが怖い」
もし、こうした症状に心当たりがあるなら、それは単なる頭痛ではない可能性があります。
それが、群発頭痛です。
群発頭痛は、しばしば「世界三大激痛のひとつ」と表現されるほど、極めて強烈な痛みを伴う頭痛です。
(残りの二つとして、尿路結石発作、三叉神経痛などが挙げられることがあります)
頭痛と聞くと、多くの人は
を思い浮かべるでしょう。
しかし、群発頭痛の痛みは次元が違うと、多くの患者さんが口をそろえます。
「今まで経験した痛みの中で、圧倒的に一番つらい」、そう語る人が少なくありません。
群発頭痛が特別視される理由は、痛みの強さだけではありません。
① 痛みが"周期的"に襲ってくる
群発頭痛は、ある時期に毎日のように発作が起こるという特徴があります。
この期間を「群発期」と呼びます。
「今日は来るだろうか」、「またあの痛みが来るのでは」という心配・恐怖が、患者さんを精神的にも追い詰めます。
② 自律神経症状を伴う異様さ
群発頭痛では、痛みと同時に以下の症状が起こります。
これらの自律神経に関連する症状が起こります。
「頭痛なのに、目と鼻がおかしい」
この違和感こそ、群発頭痛の重要な特徴です。
③ 市販薬がほとんど効かない
多くの方は、「痛すぎて鎮痛薬を飲んだけど効かない」とおっしゃいます。
ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなど、一般的な鎮痛薬は、群発頭痛にはほぼ無効です。そのため「我慢するしかない」と思い込んでしまう人も少なくありません。
しかし、群発頭痛は、実は、珍しくない病気です
群発頭痛は「まれな病気」と思われがちですが、決してそうではありません。
にもかかわらず、
正しく診断されていない、片頭痛と誤解されている、精神的な問題と片づけられている
こうしたケースが、今も少なくありません。
「我慢強い人ほど、見逃されやすい」
群発頭痛の患者さんには、ある共通点があります。
その結果、適切な治療にたどり着くまでに何年もかかることがあります。
しかし、これは非常にもったいないことです。
群発頭痛は「正しく診断すれば、対処」できます。
現在では、発作時に有効な治療や群発期を短くする予防治療、が医学的に確立しています。
「世界三大激痛のひとつ」と言われるほどの痛みですが、適切な治療を受けることで、それまで過ごし方が大きく変わることが期待できます。
これらが当てはまるなら、一度、専門的な診察を受けてください。「群発頭痛」の可能性があります。
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参考文献(Vancouver方式)
Goadsby PJ, Dodick DW, Leone M, et al. Pathophysiology of cluster headache: A review. Lancet Neurol. 2018;17(1):75-83.
May A. Cluster headache: Pathogenesis, diagnosis, and management. Lancet. 2005;366(9488):843-855.
Robbins MS, Starling AJ, Pringsheim TM, et al. Treatment of cluster headache: The American Headache Society evidence-based guidelines. Headache. 2016;56(7):1093-1106.
日本神経学会. 頭痛診療ガイドライン2021. 医学書院.
